どこまでリスクを取って資産形成に励むか。
昨日紹介した「マンガでわかる最強の投資術」
マンガでわかる最強の投資術 年率回り6%の長期運用で、人生はうまくいく! (エイムック)
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ビジネス・経済・就職 > 株・資金運用
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 999円
この本で私が一番興味をもった点は、「どれだけリスクをとるか」というお話でした。
若い人ほど「人的資本」(要は稼ぐ力、でしょうか)があるので、「若いうちは持っている資産を全部投資するくらいでいいんです!!」とお犬先生が力説する場面があるんです。え?まじ?!全部?!
もちろんトラブルなんかに備えて「50万くらいは現金で残す必要があります」が、とこの本は断っています。若いうちはたとえリスク資産が半分になっても人的資本があるから大丈夫。そこで慌てたりせず投資を続けていきなさい、ということなんですね。
うーむ。
私この間「コツコツ札幌」でセゾン投信の中野社長に質問したんですよね。「社長は本に書いていらっしゃるように、今も、預金なんか一切持たずに全部投資しなさいというお考えなんですか?」と。答えは「YES」でした。たくさん人もいたのであまり突っ込んで話せなかったんですが、「お金は必要になるたびに必要な額を解約すればいい」とのことで、「たとえその時の基準価額が購入した平均値より安くても?」との問いにも「YES」でした。
きっと中野社長の投資の仕方は合理的なんだと思います。
人間は合理的に行動できない生き物だということは、行動経済学でも証明されてますね。人間は、とにかく「損する」ことに耐えられない。総合的にみれば損じゃなくても、「損している気分になる」ってだけでもうダメ。人間の心理に照らせば、リスク資産がどーんと下げてるときに必要な額だけの解約なんて心理的負担が大きいし、そもそもリスク資産が含み損を抱えちゃってること自体に強いストレスを感じて投資自体を止めちゃうかもしれない、弱い生き物です。
でもそのストレスに耐えて、合理的でない行動を慎しめば、リスクを最大限にして投資に資産を回し、注いだ種銭を大きくしていくことが可能なのです。
アラフォー夫婦は「若い」うちに入らないでしょうが、人的資産はまだそこそこ残ってるわけで、そうなると手元にいくら現金を残しておくかって悩みます・・・。ついこの間までは、リスク資産と無リスク資産は半々が気持ち的に安全と思ってたんですけどね。さすがに本のように50万はちょっと少なすぎるとは思いますが。
手元の余裕資金はさっさと種銭にしてしまおうか、自分のリスク許容度を過信してはいけないという戒めの間で揺れ動きます。
とまあ、「マンガでわかる最強の投資術」で、そういう気づきや気持ちの変化もありました。日々こういった情報に触れるって大事ですね^^ ブログにアウトプットしていくことで、自分の中の「何があっても市場に居続ける」思いが益々強くなる、そんな日々です。