bisukoの断捨離&資産形成ブログ

断捨離をきっかけに資産形成に励む日々。 北海道で夫と2人暮らし。日々の片づけや家計の話を更新しています。

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中古車購入キャンセルに基づくトラブル④~最終話~

中古車購入キャンセル、最終話となります。これまでのお話はこちらから。

中古車購入キャンセルに基づくトラブル①

中古車購入キャンセルに基づくトラブル②

中古車購入キャンセルに基づくトラブル③

 

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日曜日に会社の社長に相談に乗ってもらったおかげで、随分と気持ちが持ち直した私。翌日の月曜日、普段通り会社へと向かいました。

 

まずは社長に相談に乗ってもらったお礼を伝え、今回の注文書見てもらいます。注文書の裏は「契約条項」となっているので、それを熱心に読みこむ社長。

 

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話した結果、以下のような見解が導かれました。

 

●契約が成立しているか否か

契約条項のなかの[注文特約条項]に、

①自動車の登録がなされた日

②注文により改造、架装、修理に着手した日

③自動車を引き渡した日

の、いずれか早い日が契約成立日になるとあります。

①はまだ該当しません。③も当然まだです。問題は②です。

私たちは今回、改造や架装(オプション等の取付け)は一切頼んでいませんし、修理の必要があるとも聞いていません。注文書の、「定期点検整備実施状況」には、「納車時に実施」にチェックが付いています。

「新車の保障継承のために出した整備」が果たしてこの②に該当するのかどうか、というところです。

 

仮に契約が成立しているとして、解除したいときはどうすればよいのかというところですが、どこにも見当たりません。第12条の(契約の解除)には、販売会社からの契約解除についての記載はあるものの、注文者による契約解除については触れられていません。賃貸物件の申込であれば、契約成立前であれば手付金の放棄、契約成立後であれば通常の解約手続きを行うことで解除できますが、そういった記載がないのです。

記載がないから絶対に解除できないかと言えばそんなわけもないので、その場合はやはり販売会社の実損分を負担することで解除となるのでしょう。

 

●注文の撤回について

契約が成立しているか否かは弁護士さんに聞いてみないと分からないので、その前段階の「注文の撤回」について考えます。[注文特約条項](注文の不承諾と撤回)には、

乙(注文者)は契約が成立するまでは、注文を撤回することができます。この場合、乙は甲(販売会社)に対し、甲が被った損害(通常生じる額に限る)を賠償するものとし、申込金と相当額で相殺されても異議ないものとします。

と、あります。

要は、注文撤回したかったら販売店が負った実損分を払わなければいけませんよ、ということ。その場合、申込金と相殺して足りなければ請求・余剰分があれば返金しますよ、という意味がこの条文にあるようです。ちなみに申込金は、「千円でも1万円でもいくらでもいいんです」と言われ、持ち合わせがあったので当日1万円お支払してます。もしこれが申込金千円だったとして、千円を諦めればそれで済むわけでもなく、実損分が千円を超えていれば当然差額が請求されることとなります。

 

社長との話でその辺りまで解釈が進んだところで、弁護士の先生に電話してくれることに。しかしその日、先生は本州へ出張に出ており、携帯に電話するも電源を切っておられました。

お昼にまた電話してみるよと社長は言ってくれましたが、そんな出張中の先生をつかまえてまでご相談するのは気が引けたので、今日はひとまず大丈夫ですと伝えました。社長と話しているうちに、要点が整理されてきたことと、今の自分の置かれた状況でそこまで不利益は生じないだろうということが段々見えてきたためです。

 

その日、お昼休みに会社からホンダの担当さんへ電話を入れました。

夫と話した結果、注文の撤回でお願いします」と。

新車の保障継承の件で前の日にハッタリかけられて件に関しては、(社長のアドバイスで)こちらからは不問にしておきました。

とにかく最低限の負担でキャンセルできればもうそれでいいという気持ちがこちらにはあります。もしあちらが「契約成立がー」「実損がー」とがーがー言ってくるのであれば、こちらとしても然るべき態度で臨もうと思っていました。

あちらから帰ってきた返事は、「会社に話を上げて、水曜日にこちらからお電話します」とのことでした。(火曜日は販売店が休みの為。)

あと、「ちなみにトヨタはどこのお店ですか」と突っ込んで聞かれたのですが(今になっても何故聞かれたのか分からない)、「夫に車で連れて行ってもらったし、トヨタカローラとかトヨペットとか区別が私にはつかなくて分からない」、と濁しておきました。

 

これで、決戦は水曜日となりました。

 

翌々日の水曜日、当日の朝。

水曜日はいつも休みなのでゆっくり寝てるのですが、緊張から5時半に目覚めてしまった私。寝られそうにもないので、電話でもしバトルになった時のために、問題となりそうな要点のまとめにかかります。

 

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実損については、申込金の1万円程度であれば大人しく引き下がろうと思っていました。もう整備に回したのが本当かどうかなんて正直どうでもよく、迷惑(をおかけした)料と勉強代と思えば、納得の1万円

ただもし、ウン万円以上の請求をされてしまったら、上記にまとめた通りのことを話そうと思っていました。

弁護士の話は、まだ実際に先生の耳に入れてないのでこちらのハッタリですが、社長がそう言えばいいとのアドバイスだったので使わせてもらいました。もちろん、いざ高額の請求をされたら先生に持ち込む気でした。

 

消費者センターの話は、社長が「これ本当は伝授したくないんだけど・・・」と最後の最後に出てきたアドバイスでした。企業にとって「消費者センターにチクられる」のはとても嫌なことなんだそうです。どうしてそんな嫌なのかは深くは突っ込みませんでしたが、あの社長がそう言うならその通りなんだと思います。訴訟沙汰より面倒なんだなというのが垣間見れました。

 

昼前でしょうか、ホンダさんから電話があったのは。

あちらが出した結論は・・・

「キャンセルの件、会社の方にも伝えました。bisukoさんには、保障継承の整備に出した費用分を負担して頂くことになります。金額は、12,927円です。1万円分を申込金から相殺して、2,927円を請求書を出しますので振り込んで下さい」

でした!!

事前に考えていた「1万円程度であれば大人しく引き下がる」の条件にぴったりはまったわけです。反論しようと思えば「いつの時点で・どんなふうに出た実損なのか、その根拠も提出して下さい」とも言えましたが、私にはもうそんな気力は残ってません

そこまでホンダさんと喧嘩する気は到底なく、担当さんに対しても”一度買うって言ったくせにキャンセルして本当に申し訳ない”との気持ちがあるわけです。

 

「分かりました。今回は本当にすみませんでした」

と謝ると

「bisukoさん、また気が変わったりとかあったら、いつでもご連絡下さい」

と、めっちゃ爽やかー!!メンタルはんぱない!!

今回、申し込みからキャンセルに至るまで、一貫して真摯な態度で接して下さったホンダの担当者さん。最初は「こちらの無知をいいことに、いかにもって感じでハッタリかまされた」とショックだったのですが、不機嫌そうだったり脅すような感じはただの一度もありませんでした。

どっちかといえば、嘘に近いけど完全なる嘘ではないグレーな解釈を突き付けられてた具合でしょうか。新車の保障継承の名義の話とかね。

 

やっぱり営業さんてすごいです。敏腕と言われる方なら尚更。捕まえた客を離さないテクと、そこになんの知識も持ち合わせずに飛び込んでサインしてしまった我が家。

これが住宅とかじゃなくて本当に良かったですよ、正直な話。

1万円で社会勉強できたんです、これで済んで良かった。

あと、ホンダさんだったからこの程度で済んだというのも幸いでした。やはりホンダの看板を背負って無茶な請求はありませんでした。これがよくわからないような町の中古車屋さんだったら、どんな請求がきたかわかりません。それこそ弁護士だ消費者センターだのいって騒ぎ、心身を激しく消耗させていたことでしょう。

 

今回300万近い現金を用意するため、投資信託を少し解約までしていた私。

購入の話は宙に浮いたけど、冬が来る前には決めなきゃいけない。

またこの間のトヨタさんに「ホンダさんはキャンセルできたので」ともう一度新車購入相談するか、このままデリカを乗り続けるか。

夫はあれからずっとネットに張り付いて車のことばかり調べている様子。

やはり買替えは必至だろうな、でもどこへ向かっていくんだろう。

 

後日、これまた話が急展開からの着地!となるのですが、3千字を超える長文になってしまったので、また次回にします。

 

以上が、私の軽率さと無知から起こってしまったキャンセル騒動でした。

大金が絡む話は、心が疲弊します。

●申し込み時は一度家に帰って熟慮を重ね、疑問を残さないようにすること。簡単にサインしない。

●やむを得ずキャンセルする場合は、相手の話を鵜呑みにせず、まずはネットなどで情報を集めて話の要点を整理したうえで、然るべき場所(消費者センターや弁護士)に相談すること。

 

私が今回のことから得た教訓です。

同じように悲しい・悔しい思いをしたり、泣き寝入りする人がいませんようにと、4回に渡ってブログにしました。

お読みいただき、ありがとうございます!

 

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