興味の対象は多いほど良い？老後に何が花開くか分からないと思ったお話。

約2週間の実家帰省中のため、友達と遊びに行く以外は、ほぼ両親と過ごしています。

父69歳（すでに現役引退）、母65歳。

母は町内会やボランティア的な用事で毎日忙しそう。父はいうと、朝か夕方の涼しい時間帯は堤防へ散歩。日中は母の足としてたまに車を出す以外はほぼパソコン、夜は母と仲良く好きなテレビを見る生活です。

父がパソコンに向かって何をやっているのかというと・・・。

ネトゲ（オンラインゲームのこと）です。

元来我が家は、母以外皆ドラクエファン。スーファミ時代から母以外の4人で冒険の書を順番に使いながら遊んだものです。誤って父の冒険の書を消してしまったのは良い思い出。

のちに私が進学で関西に出ていき、そのあと順に妹と弟も就職で実家を出ました。実家から子供たちがいなくなった後も父は、ドラクエの新しいナンバリングが出ればプレイして、実家に全員が揃って話をする時には盛り上がったものです。

そんな父が60半ばくらいで退職し、毎日家にいるようになり・・・。よくある話ですが、かなり時間を持て余すようになります。畑で作物を作ったり、趣味のパソコンを弄ったり（自分で本体開けて色々やるくらいには詳しいみたい）、母と遠出したりしても、時間はまだ膨大にある様子で「暇」と言いながら2年ほど過ごしていたそんな頃・・・。

あれは4年前の2014年9月。ドラクエ初のオンラインゲーム「ドラゴンクエスト10」が発売となりました。春くらいから私たち夫婦はベータ版をテストプレイヤーとして遊んでいて、発売時はもちろん初日からスタート。遊んでみた私たちの感想を聞いた父も、「暇やし、やってみるか」と遊び始めたのでした。

時間だけは無限大に持っている父。オンラインゲームなんてやったことなかったのに、すっかり夢中になって朝から晩までひたすらドラクエ三昧。あまり上手なほうではないものの、知らない人とパーティーを組み、ちょっとしたネトゲ用語なども駆使し、オンライン特有の「終わらない世界」を駆け回っているのでした。

還暦超えてからの、（やや）ネトゲ廃人いっちょ上がりです。母がちょっといい加減にしてほしいとこぼすほどのはまり具合でしたが、私たち夫婦や弟もドラクエ10で遊んでいたので、たまにゲームの中で一緒に遊んだりもして、離れていてもコミュニケーション取れる良いツールとなっていました。

あれから4年。その間にゲームへのやる気が急に失せたり（父には少し酷なコンテンツが登場したせい）、大腸がんで入院して数か月それどころじゃなかったりしたこともありましたが、「他にやることないもん」と文句いいつつ、今も父はドラクエ10を続けています。

ネトゲをやるには少々歳なこともあり、次々に登場するカタカナ言葉や操作の仕方、プレイ環境の変化など、ついていけてないことも少々あるようですが、強敵やボスを倒した時などはやっぱり嬉しいようで、父なりのやり方を得意げに披露してくれます。

時には、父の言ってること妙なこと（ゲーム内の話）を正そうとしてイライラしてしまうこともあるのですが、69歳なのにパソコンに強くてオンラインゲームの話で盛り上がれる父が、私は大の自慢です（笑）

老後に何が花開いて夢中になれるのか、なってみないことには分かりませんね。

私ははまりやすく飽きっぽい性分で、興味を持ったらまずは手をつけてみます。広く浅くまずはやってみることが、将来老後の楽しみに繋がるかもしれないなーと、父を見てるとそう思います。

全くやってないことを老後急にやろうとしても、知識的にも体力的にもなかなかハードルが高いこともあるでしょう。そういう意味では、割となんにでも興味が持てる自分でよかったなあと思います（笑）

去年は登山（初心者向けの山）とベランダ菜園（初心者でも実が成る野菜）を始めました。今年も両方チャレンジするつもりです。ヨガと筋トレも細々ですが続けています。本も好きですし、好きな音楽を聴きに行ったりやミュージカル鑑賞にも行きます。女性特有のお買いもの大好き人間でもあります。好きなことを言えと言われれば、次々とあげることができるくらいには興味の対象が多いほうです。そのせいか、人と話しても盛り上がることが多い気がします。知識が浅いぶん、詳しい人に話を聞くのも大好きです。

父を通じて、面白そうと感じたらなんでもやってみるもんだなーと思った、そんなゴールデンウィークでした＾＾